「どうして大切な人ほど、傷つけてしまうんだろう」
友達や同僚が同じミスをしても、
「大丈夫だよ」と快く許せるのに、
家族や恋人など、ごく親しい人が同じことをすると
必要以上にイライラしたり、不機嫌に当たってしまう。
本当は一番大切にしたい相手なのに、
一番やさしくできない。
これは特別なことではなく、
多くの人に起こる自然な反応です。
なぜなら人は、
距離が近い相手ほど期待してしまうからです。
好きな人、大切な人に限って
なぜか強く当たってしまったり、傷つけてしまう。
これは決して珍しいことではなく、
人の心のしくみとしてよくあることです。
- わかってくれるはず
- 気づいてくれるはず
- ちゃんとしてくれるはず
そんな期待がある分、
思い通りにならなかったときに感情が大きく動きます。
なぜ似たような恋愛や問題が起こるのか
人はそれぞれ違う人生を歩んでいるのに、
恋愛のトラブルや人間関係の問題は、どこか似ています。
それは、心のしくみがある程度共通しているからです。
特に大きく影響しているのが、
幼い頃の人との関わり方です。
幼少期の愛情が、そのまま大人の関係に出る
子どもの頃にどんな愛され方をしてきたかによって、
大人になってからの「人との距離の取り方」が変わります。
たとえば
- 愛されている実感が薄い
- 家庭環境が不安定だった
- 安心して甘えられる経験が少なかった
こうした経験があると、
大人になってからの親密な関係が少しいびつになりやすくなります。
それは、その人がその愛し方しか知らないからです。
恋愛傾向にはパターンがある
恋愛には大きく分けて、3つの傾向があります。
■ 安定型
穏やかで安心できる関係を築けるタイプ
ただし刺激が少なく、強く惹かれにくいこともあります
■ 不安型
「愛されているか不安」になりやすいタイプ
愛を確かめたくて、試したり束縛しやすくなります
■ 回避型
親密になることを避けやすいタイプ
距離を取ったり、自分を正当化しやすくなります
大切な人を傷つけてしまう人の特徴
大切な人に対して攻撃的になってしまう人には、
いくつか共通した傾向があります。
■ 愛を疑ってしまう(不安型)
- 相手の気持ちを試し続ける
- 束縛してしまう
■ 親密さを避ける(回避型)
- 距離を取る
- 自分を正当化す
DV・モラハラの本質
DVやモラハラも、根本は同じです。
- 感情に振り回される
- 相手をコントロールしようとする
- 被害者意識が強い
一見「相手を支配している人」に見えますが、
実際は
不安や恐れをうまく扱えない人です。
そして多くの場合、本人は
「自分が正しくて、相手が悪い」
と本気で思い込んでいます。
なぜ関係が壊れてしまうのか
本当は
- 愛されているか不安
- 見捨てられるのが怖い
- 大切にされたい
そう思っているのに、
それをうまく伝えられずに
怒りや攻撃という形で出てしまいます。
そして
傷つける
→ 相手が離れる
→ さらに不安になる
→ もっと強く当たる
という悪循環に入ってしまいます。
変わる人と変わらない人の違い
大きな違いは、とてもシンプルです。
■ 変わる人
「もしかしたら自分にも原因があるかもしれない」と思える人
■ 変わらない人
「自分は正しい、相手が悪い」と思い続ける人
多くの場合、変わるきっかけは
大切な人を失うことです。
人は変われるのか
結論として
- 性格そのものは変わりにくい
- でも行動は変えられる
不安になること自体は自然なことです。
ただ、その不安を
- 攻撃に変えるのか
- 言葉で伝えるのか
ここは選ぶことができます。
最後に
大切な人に対して湧く怒りは、
自然に消えるものではありません。
気づいて、向き合って、コントロールすることが必要です。
本当は大切にしたい相手だからこそ、
その気持ちを壊さない形で伝えていけたらいいですね。

