【誤算】経済力で選んだはずなのに④

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子供さえできれば・・・

帰宅するのは週に半分ほど。

E美の手料理を食べることはなく、いつも外食で済ませお酒とおつまみを買ってくる。

ボケっとTVを見ているか、スマホを触っている。

きっとこのスタイルの生活を、何十年と続けてきたんだろう。

そしてE美がいたとしても、何一つ変わらない。

「ねぇ、炊飯器が壊れていたんだけど・・・」

「え、何?俺使わないし、自分の買えば?」

「お金が足りなくて・・・」

「生活費あげてるよね?」

「それは、食費と生活費と、携帯代とかで・・・」

「おふくろは5万でも多いくらいだといつも感謝してくれた。足りないなんて一言も言わなかったなぁ」

数年前に亡くなった義母。

相続に加え年金もあったであろう義母と、無収入の私を一緒にするの?!

空いた口の塞がらないE美。

子供さえできれば、この人も変わってくれるのでは。。。

淡い期待

念願の子供を授かった。

年齢的に無理だと思ったが、奇跡的に妊娠した。

夫もこればかりは喜びの声をあげ、生活費が倍の10万になった。

夫婦で出かけることが増え、ベビーベッドや赤ちゃん服、おむつなど買い揃えた。

しかし、その幸せは長く続かなかった。

産まれてきた子に障害があると判明した途端、夫は逃げるように長期出張が増え、家に帰らなくなった。

ただでさえ初めての育児で不安な中、頼みの綱だった実母が介護状態に。

両親も、E美を助けている場合ではなくなってしまった。

「薄情な人だとは、初めて会った時からわかっていた」

そう告げられた。

夫が高所得なため、本来支給されるはずの手当が対象外になったり、所得により金額が変わるものは、最高額になってしまい利用できない。

まるで母子家庭のような生活でありながら、手当がない分より貧しいのではないかと、常に離婚が頭をよぎるが、できなかった。

離婚後にどう生活していけばいいのか、想像もできなかった。

「挙式の日。品定めするような目で、綺麗な女性ばかり全身を舐めるように見ていた。E美はどうしてこんな人と結婚したのか。お金があっても、あれは『ない』とみんなで話していた」

そうやって、みんなで私を嘲笑っていたの?

「社長夫人」

「玉の輿」

その言葉に踊らされた、でも踊らせたのも貴方達でしょ。

「経営に明け暮れて、婚期を逃した」

違う違う、あんな男を選ぶ女性がいなかっただけ。

見る目のない、E美だけが勘違いして見抜けなかった。

両親も友達も、彼を一目見た時から、こうなるであろうことは予測がついた。

私だけがわからなかった。

なのに、誰も助けてくれないんだ。

幼子を抱え、暗い奈落の底へ突き落とされた気分だった。

数年後

父とE美は協力しながら、母の介護と子育てに忙しい日々を送っていた。

当時、E美の様子を見かねた父は知り合いの弁護士に相談し

探偵をつけたところ夫の不貞が発覚し離婚が成立。

慰謝料と養育費、また必要な支援を受けることができ

忙しさの中にも笑顔の絶えない生活を送っている。

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この記事を書いた人

mayuのアバター mayu 心結び✩.*˚恋愛・婚活・結婚後のリアルを伝える婚活カウンセラー

恋愛や婚活だけでなく、結婚後のリアルな暮らしやお金についても、わかりやすくお伝えしています。
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