傷つけるのも傷つくのも怖いのは、人間の本能

「もし相手が自分を好きになったら申し訳ない」??
「好きになった相手に振られるのが怖い」
これは誰にでもわかりやすい感情だと思います。
好きな人に振られることは、誰でも辛いことだからです。
しかし、恋愛は、それ以前にこんな悩みを抱える方も少なくありません。
「振りたくないから、わざと振られるように仕向けなきゃいけないのが苦痛」
「デートをして、もし相手が自分を好きになってくれたのに、お断りしたら傷つけてしまう。それなら最初から会わない方がいいと思ってしまいます」
かなり、こじらせてしまっています。
相手は、あなたのことを特になんとも思っておらず
振られても全然傷つかない可能性だってあるのに
「心の傷になるかも?」と思うだけで、悩んでしまうのです。
この考え方が原因で婚活そのものが進まなくなってしまう人も少なくありません。
傷を恐れるのは心が弱いからではない
人は、断られることに恐怖を感じる生き物です。
人間は進化の過程で、集団の中で生き延びてきました。
昔は仲間から拒絶されたり孤立したりすることが、生きることそのものに関わる問題でした。
そのため私たちの脳は、今でも「嫌われる」「拒絶される」「傷つける」といった出来事を、大きな危険として捉えやすくできています。
つまり、傷を恐れること自体は、人間としてごく自然な反応なのです。
恋愛じゃなくても
「断る、断られる」
出来事を人は避けたがるのです。
そして、現代では、人間関係が希薄化して
大抵の傷つく事柄は回避できるような世の中になっています。
恋愛以外は。
恋愛には「傷」がつきもの
誰かを好きになるとは
好きになった分、期待した分、傷にもなりやすい。
「同僚が突然仕事を休んだ」
だったら、本人や業務の心配はするでしょうが、心の傷にはならないでしょう。
「友人とランチへいく予定がドタキャンされた」
まぁ、そんな時もあるでしょう。
「楽しみにしていた恋人とのデートをドタキャンされた」
なぜ?嫌われた?よっぽどの何かがあった?別の人を好きになった?
心配・ショック・不安など、さまざまな感情が一気に押し寄せてきます。
好きだからこそ、ああでもない、こうでもないと色々考えすぎてしまうのです。
恋愛も婚活も
「誰も傷つかない」
方法はないでしょう。
恋愛経験者と初心者の違いは「回復を知っているか」
恋愛経験がある人は、
- 好きになった
- 断られた
- 落ち込んだ
- 少しずつ立ち直った
という経験を繰り返しています。
また、自分がお断りした相手が
別の人とうまくいっていたという経験もあるでしょう。
お断りは、心の傷ではなく
お互いに別の相応しい人を見つけるための手段ということを知っています。
だから、
「断られることもある。」
「断ることもある。」
「でも人はまた前を向ける。」
ということを体験として知っています。
一方、恋愛経験が少ない人は、「傷つく」までは想像できますが、「その後に回復する」という経験がありません。
そのため、傷そのものを必要以上に恐れてしまうのです。
婚活は「相性を確かめる時間」
婚活では、
「デートしたら好きにならなければいけない。」
と思ってしまう人がいます。
しかし、本来デートとは、
「この人と価値観が合うかな。」
「一緒にいるとどんな気持ちになるかな。」
と、お互いを知る時間です。
相性が合わず、お断りすることも婚活の一部です。
それは失敗ではありません。
「この人とは違った。」
ということが分かるのも、大切な成果なのです。
人は傷つくことで終わるのではなく、成長する
恋愛経験がある人は、
断った
↓
断られた
↓
落ち込んだ
↓
立ち直った
↓
前より少しレベルアップした
という経験を積み重ねています。
その過程で、
- 異性との接し方
- 自分の恋愛傾向
- 相手を見るポイント
- コミュニケーションのコツ
など、多くのことを学びます。
だから経験は、決して無駄にはなりません。
「傷つかない人生」を目指さない
現代は、人間関係の摩擦を避けやすい時代です。
合わない人とは距離を置きやすく、ブロックや退会も簡単にできます。
その一方で、「傷ついても大丈夫だった」という経験を積む機会も少なくなっています。
だからこそ、小さな挑戦を重ねることが大切です。
デートをしてみる。
相手を知ってみる。
自分の気持ちを知ってみる。
その積み重ねが、人との関わり方を少しずつ教えてくれます。
婚活の目的は「好きになること」ではない
婚活の目的は、誰かを好きになることではありません。
自分に合った結婚の形を見つけることです。
恋愛結婚を望む人もいれば、安心感を大切にしたい人もいます。
友情婚や、価値観・条件を重視したパートナーシップを選ぶ人もいます。
大切なのは、自分が幸せになれる関係を築くことです。
そのためには、傷つくことをゼロにするのではなく、「傷ついても修復できる」ことを知ることが必要です。
まとめ
恋愛経験が少ない人ほど、「傷つくこと」ばかりを想像してしまいます。
でも、本当に大切なのは、その先です。
人は傷つくことよりも、傷ついたあとに立ち直れることを知ることで、人との関係を築く力が育っていきます。
恋愛も婚活も、傷つかないためにするものではありません。
人を知り、自分を知り、少しずつ成長していくための経験でもあるのです。

