以前、とある外人さんに婚活パーティーの話をしたら

「なんで日本人は集まる人の枠を決めたがるの?子供からお年寄りまで、誰でも来れるパーティーで出会った方が何倍も楽しくて人生経験にもなるのに。母国ではいつもどこかしらでホームパーティーがあり、みんなそこで出会っている」

と不思議がられたことがあります。

パーティー文化のない日本では難しいですが、みんなが求めている理想的な出会いだと思いました。

老若男女と接する機会があることは、より一層人生を深く考えるきっかけになるでしょうが、イベントとして開催するには難しい面もあります。

今は結婚しない若者が増えていますが、本当に結婚を望んでいない人は少ないのではないでしょうか。

結婚しない主な理由として自由がなくなることが挙げられますが、自分で自分のお金を自由に使えたり、1人で思い通りに暮らせることが人生にとって重要な時期は長くないように思います。

それらはあくまでも一過性に過ぎず、多くの人にとって家族だけが一生ものだからです。

歳を重ねればやがて退職する日が訪れ、趣味も心身が思い通りに動かなくなれば辞めざるを得ません。頼れる親戚、友人や恋人がいても、負担には限りがあります。自身がどのような状態になっても最後まで大切にしてくれるのが家族です。

また、配偶者に先立たれて結局最後に1人だったら、生涯独身と一緒では?と考える方もいますが、愛する人や家族と共に過ごした時間や思い出は、唯一死後に持っていける財産です。

既婚者や子供のいる家族、高齢者のいる家族と実際に交流することで、結婚とは何か?家族とは何か?を現実的に考えるきっかけにもなるでしょうが、若者の多くがそのような経験をしておらず、雲を掴むような具体性のない結婚観になってしまいやすいです。

また、経済的な不安(非正規雇用で将来が安定していない、いつ仕事がなくなるかわからない)子育てにはお金がかかるという理由でも結婚を躊躇うようですが、親になる人が不安がるなら生まれる子供も不安な人生を送ってしまうので、選択は正しいのでしょう。

貧しい家で育ったからといって必ず子供も貧しいまま一生を終えるわけでもなく、計画性を持って人生を送ったからといって必ず人生が安泰なわけでもないのに、杓子定規的な正悪や物事の捉え方がネット社会の象徴のように思います。

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