結婚は、人生において大きな決断です。
そして、結婚生活の中で「子供」を産み育てることを夢見る方も多いでしょう。
子供のいる家庭を築きたいという気持ちは、とても素敵なことです。
しかし、出産や子供に関する正しい知識がないと、いつのまにか子供を望めない年齢になっていることも。
「こんなことならもっと若いうちに婚活しておけばよかった」と後悔する前に、最低限の知識は得ておきましょう!
出産適齢期
妊娠・出産に適した年齢「出産適齢期」というものがあります。
出産適齢期は男女ともに25歳〜34歳。
35歳を超えてからは、歳を重ねるごとに妊娠する確率が急降下していきます。
1年間避妊しないで性交渉をした場合の年代別妊娠確率(※2)
- 20歳~24歳:86%
- 25歳~29歳:78%
- 30歳~34歳:63%
- 35歳~39歳:52%
- 40歳~44歳:36%
- 45歳~49歳:5%
- 50歳以上:0%
(※1、※2とも M.Sara Rosenthal.The Fertility Sourcebook.Third Edition よりデータ引用)
これらのことから、妊娠確率は35歳あたりから大幅に減少し40代以降では自然妊娠の確率は1桁にまで落ち込んでしまうことがわかります。
男性にも女性と同じく出産適齢期はあります。
子供を望む男女は、本能的に20代から30代前半の相手に惹かれるようになります。
子供のいる家庭を望むなら、30代前半迄に結婚するのがよいでしょう。
高齢出産
明確な定義はありませんが、一般的に35歳以上で初めて出産することを高齢出産といいます。
初産婦で35歳以上、経産婦で40歳以上とする場合もありますが、母体の年齢が30歳を過ぎてからは、歳を重ねるごとにさまざまな出産リスクが増加することが統計で明らかになっています。
流産のリスク、妊娠中毒症・産後の母体のリスク、染色体異常など赤ちゃんのリスクが年々増加していき、医学が進歩してもそのリスクがなくなるわけではありません。
20代の場合の流産率はおよそ10%ですが、30~34歳ではやや上昇し12.4%です。
35歳を超えると流産率はさらに上昇し、35~39歳では20.6%、40~44歳では43.6%です。
引用元:
不妊治療の補助金
近年は、子供を望む夫婦のために各自治体が不妊治療の補助金制度を導入しています。
ただし、ほとんどの自治体で妻の年齢43歳未満を対象にしています。
子連れの人と結婚
自身が子供を望める年齢ではなくなったとき、それでも子供が諦められないときは
すでに子供のいるお相手を探すのも選択の一つです。
里親制度
我が子を望めないご夫婦が里親制度を視野に入れることがあります。
検討するなら、ネットで調べるよりも早めに自治体に相談した方が有意義な情報を得ることができます。
結婚適齢期
子供のことを考えないなら、結婚適齢期は「結婚したい」と思った時です。
パートナーを見つけて、夫婦で穏やかな家庭を築きたいと思ったときから、あなたの結婚適齢期がはじまります。
ちなみに、結婚相談所の会員には90代の方もいます。
いくつになってもパートナーを見つけたい気持ちは素敵ですね。
まとめ
「40代、50代で出産する人もいるから、自分も大丈夫」
と考えている人がいますが、統計上は非常に珍しいケースです。
「子供ができなかったら不妊治療すればいい」
と不妊治療の現実を全く知らず、医療に期待し過ぎていることもあります。
結婚して初めて、年齢による妊娠・出産の難しさや、不妊治療の厳しさを突きつけられる人が多くいます。
婚活中は、まだ現実的な問題を直視できないため、とにかく年齢によるリスクを軽視しがちです。
後悔する人を減らすためにも、年齢と妊娠の関係性について正しく理解することが大切です。